ソノ ヒトモジガ カンドウへノ 1ピース
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原作者 : 伊坂幸太郎 評価 ★★★★
ジャンル : 犯罪/サスペンス 出版会社 : 祥伝社 発行年月 : 2003年02月 〈作品紹介〉 人間嘘発見機、演説の達人、天才スリ、そして正確な体内時計を持つ女。この4人の天才達は「人を傷付けない」ことをポリシーとする銀行強盗だった。その戦歴は百発百中……のはずが、思わぬところで誤算が生じ、せっかくの「売り上げ」を逃走中の現金輸送車強盗犯に横取りされてしまう事に。そこで彼等は奪還に動こうとする。 〈作品感想〉 とりあえずとても読みやすい作品でした。ここまで読みやすいと逆に☆5つ付けられないですね〜。まるでアニメのように読みながら映像も浮かんでくる様でした。登場人物の個性が魅力的で最高ですね。 映画版はまだ観ていないのでこれから観ますが、キャストがいいですね〜。あまり原作を崩して欲しくないです。 PR
原作者 : 角田光代 評価 ★★★☆
ジャンル : 犯罪/人間愛 出版会社 : 中央公論新社 発行年月 : 2007年3月 〈作品紹介〉 「逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるだろうか」 誘拐犯と誘拐された子供。2人の女心に分入ることで、家族という不可思議な枠組みの意味を探る。心をゆさぶる長編サスペンス。 〈作品感想〉 物語は誘拐する女の話と、誘拐される女の話の2部構成になっていて、2部構成になっている事でダレずに読む事ができ、とても良かったと思います。 〈犯罪者=悪〉という短絡的な思考にはなれない自分にとって、この作品はとても思慮深いものでした。〈子供を誘拐された親の立場ならば〉と考える反面、この〈誘拐犯の立場だったら〉と考えてしまう自分がいました。 この作品で一番の印象に残ったのは、七日足らずで死んでしまう蝉の一生について語った文章で、 子供の頃は短くて可愛そうと思ってたけど 「ほかの蝉も七日で死んじゃうんだったら、べつにかなしくないかって。仲間がみんな死んじゃったのに自分だけ生き残っちゃったとしたら・・・」 そのほうが可哀想だとそう言っている。そして作品の終盤では、 「八日目の蝉は、ほかの蝉には見られないものを見れるんだから。ぎゅっと目を閉じてなくちゃいけないほどにひどいものばかりでもないと思うよ」 これは自分は普通の子供(蝉)とは違い、誘拐された子供(八日目の蝉)なんだと言ってるのでしょうね。前向きになっていく感じがとても伝わってきました。
原作者 : 東野圭吾 評価 ★★★★☆
ジャンル : 犯罪/ミステリー 出版会社 : 文藝春秋 発行年月 : 2005年8月 〈作品紹介〉 【直木賞(第134回)】【本格ミステリ大賞(第6回)】 ガリレオシリーズの3作目!! 天才数学者でありながら冴えない高校教師に甘んじる石神は、愛した女を守るため完全犯罪を目論む。数学だけが生きがいだった男の純愛ミステリー。 〈作品感想〉 この作品は本当の愛を知っている人ならば、必ず共感出来ると思います。 ここで登場する石神にはプライドの強さも大きく影響しているのだが、愛は偉大なんですよ。 主役のガリレオ先生の活躍がほとんどないのが気になりますが、それが返って真実味、現実味があってよかったのかもしれません。トリック的にはそれほど難しいものではありませんが、よく考えて作られているなぁと感心します。 映画化される様ですが、どこまで原作に近づけるか見物ですね。 |
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