ソノ ヒトモジガ カンドウへノ 1ピース
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原作者 : 劇団ひとり 評価 ★★★★
ジャンル : 人情/喜劇(連作小説集) 出版会社 : 幻冬舎 発行年月 : 2006年1月 〈作品紹介〉 お笑い芸人・劇団ひとり、衝撃の小説デビュー! 「道草」「拝啓、僕のアイドル様」「ピンボケな私」ほか全5篇を収録。落ちこぼれたちの哀しいまでの純真を、愛と笑いで包み込んだ連作小説集。 〈作品感想〉 一言で言うと邦画版マグノリアといった感じです。人と人とのつながりは偶然であり、必然なのですね〜。とてもデビュー作とは思えない程の文章力が光る作品です。 様々な人達がいる。 誰と出会って、何が起きるかなんて誰にも分からない。 でも、だから、 ただ歩いていけばいいのだと思う。 陰ばかりの人生でも、きっと日向になる日は来るのだから・・・。 テーマはこんな感じですかね〜。 着目点が面白いですね。普通の人とは違う視点から描いているので、その不思議さが興味を誘いました。キチンとオチもあり、にやけるところも多々ありました。 PR
原作者 : 雫井脩介 評価 ★★★★
ジャンル : 人情/恋愛 出版会社 : 角川書店 発行年月 : 2006年1月 〈作品紹介〉 携帯サイト連載で100万アクセスを突破した、切なく暖かい恋愛小説。 香恵はある日、前の居住者が置き忘れたノートの束を見つける。そのノートが開かれた時、彼女の平凡な日常は大きく変わり始めた…。 〈作品感想〉 原作はとてもスラスラと読めて、最後は号泣と、とても良い作品でした。恋愛だけでなく、教育問題も少し絡めていて、もし学校全部が「伊吹学級」だったらどんなにいいだろうと思ってしまいました。“心の力”って本当にありますよね〜。 恋愛というかたちよりも、人とのつながりの不思議さがとてもよかったです。 僕はこの作品に“伊吹賞”をあげたいと思います。
原作者 : 東野圭吾 評価 ★★★★
ジャンル : 犯罪/人間愛 出版会社 : 毎日新聞社 発行年月 : 2003年3月 〈作品紹介〉 『毎日新聞』日曜版連載、待望の単行本化。 兄は強盗殺人で服役中。その時、弟は…。断ち切られた兄弟の絆。希望なき世界を彷徨う人生。いつか罪は償われ、傷は癒されていくのだろうか。 〈作品感想〉 この作品、展開力(先の見えない構成)はないが、訴えたいものがズドーンと伝わってきて、納得の作品でした。タイトルの「手紙」が要所要所で使われていて、その使い方のうまさに感心しました。 作者の伝えたい事は、ほとんどは平野社長の言葉だと思います。 「犯罪者は家族が受ける苦難も含めて罪」という言葉。それと、 「人生、誰でも何かしら負い目を抱えて生きていたりするが、そのせいにして逃げ出していては、何も変わらない」という事ではないだろうか。 確かに自分の望んだ結果にはならない事もあるけれど、それは誰だって一緒。与えられた場面場面で僕らは幸せを見つけていくしかないという事を言っているのだと思う。 そして一番は、ホントに大切なもの(由美子)の存在を直貴に気付かせてくれた事。最後は本当に泣けました(T^T)
原作者 : 雫井脩介 評価 ★★★☆
ジャンル : 犯罪/サスペンス 出版会社 : 双葉社 発行年月 : 2007年9月 〈作品紹介〉 【大藪春彦賞(第7回)】 少年誘拐事件の捜査現場を仕切っていた巻島は、一瞬の判断ミスで犯人を取り逃がす。翌日、少年は遺体となって発見、巻島は左遷となる。___6年後、川崎で連続児童殺害事件が起こる。捜査が難航する中、足柄で実績を挙げていた巻島に白羽の矢が向けられる。 〈作品感想〉 派手なストーリーではないのですが、最初から緊張感のある内容でぐいぐい引き込まれる作品でした。 ミスから立ち直り、ひと回り大きくなった巻島刑事のクールの中にある信念がとても魅力的でカッコいいです。事件解決に向かうと同時に、自分のしがらみをひとつひとつ消していくストーリー構成は圧巻です。
原作者 : 東野圭吾 評価 ★★★☆
ジャンル : 犯罪/ミステリー(連作小説集) 出版会社 : 文芸春秋 発行年月 : 2002年2月 〈作品紹介〉 突然、燃え上がった若者の頭、心臓だけ腐った男の死体、池に浮んだデスマスク、幽体離脱した少年…警視庁捜査一課の草薙俊平が、説明のつかない難事件にぶつかったとき、必ず訪ねる友人がいる。帝都大学理工学部物理学科助教授・湯川学。常識を超えた謎に天才科学者「ガリレオ」が挑む。 〈作品感想〉 天才ガリレオが物理学を駆使して難事件を解決するといった内容で、全体的にはよく話が出来ていて面白いです。でもなかにはかなり強引なストーリーの事件もあり、物理現象に対して事件を作っていったんだな〜って分かってしまうのが残念。 事件を短編にして載せているので、飽きのこない作りになっています。
原作者 : 東野圭吾 評価 ★★★★☆
ジャンル : SF/家族愛 出版会社 : 文芸春秋 発行年月 : 2001年5月 〈作品紹介〉 スキーバスの転落事故で、病院に運ばれた杉田平介の妻・直子と高校生の娘・藻奈美。直子は息を引き取るが、意識不明だった藻奈美は一命を取りとめる。ところが、意識が戻った藻奈美の体には直子の人格が宿っていた…。 〈作品感想〉 東野圭吾といえば「犯罪ミステリー」が頭に浮かびますが、自分はどちらかというと人間ドラマ系が好きです。この作品も愛をテーマにしてますが、本当に泣けました。 普通の人間ドラマと違い、そこは東野圭吾らしく一筋縄ではないラストがあり、ひとりスタンディングオベーションな作品でした。 映画ではここまでの良さが出ていなかったので、原作を読んでいない人にはオススメな作品です。
原作者 : ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 評価 ★★★☆
ジャンル : SF/ファンタジー 出版会社 : 徳間書店 発行年月 : 2001年10月 〈作品紹介〉 しっかり者の主人公ソフィーは3人姉妹の長女、18歳。ある日、悪い荒地の魔女に呪いをかけられ、90歳の老婆に姿を変えられてしまいます。家族に心配をかけたくないと家を出たソフィーは、悪名高き魔法使い・ハウルの「空中の城」に家政婦として居座ることに。ハウルに魔力を提供しているという火の悪魔・カルシファーと、ある取引をするソフィーでしたが…。 〈作品感想〉 この本はスタジオジブリの『ハウルの動く城』を鑑賞した後に「訳が分からない」と思ったので読みました。原作を読んでみると「なるほど、なるほど」と映画では不明な点が理解できてスッキリしました。映画に疑問がある人はぜひ・・・!! 原作は映画と違って、ストーリーもシンプルで最後も分かりやすく、これまたスッキリしました。本好きの人には少しタルいかも知れませんが、読みやすさはありました。
原作者 : 辻人成 評価 ★★★★
ジャンル : 恋愛 出版会社 : 角川書店 発行年月 : 1999年9月 〈作品紹介〉 愛し合いながらも別れることとなってしまった男女が、10年後、再び愛を実らせるまでを描いたラヴ・ロマンス。 男性視点で描いてある[Blu]と女性視点の[Rosso]の2作品がある。 〈作品感想〉 2作品とも読みましたが、[Blu]は夢見がちで女々しい男性らしさが、[Rosso]は奇麗だがどこかクールな女性らしさが出ていて、まさに2つで冷静と情熱を現していました。 「30歳の誕生日にフィレンツェのドゥーモで会おう」この約束を胸に物語は進んでいく。 自分も同じ様な経験があるので、とても共感できました。絵の勉強をしていた事や、10年以上も忘れられない女性がいたり、そして偶然の再会もした。順正の気持ちが痛い程わかり、ただただ頷きながらページを捲っていきました。
原作者 : 片山恭一 評価 ★★★★☆
ジャンル : 青春/恋愛 出版会社 : 小学館 発行年月 : 2001年4月 〈作品紹介〉 十数年前・高校時代・恋人の死。好きな人を亡くすことは、なぜ辛いのだろうか−。落葉の匂いのするファーストキスではじまり、死を予感させる無菌状態の中でのキスで終わる、「喪失感」から始まる魂の彷徨の物語。 〈作品感想〉 どんな内容かはほとんどの人が知っているであろうこの作品。 ちょうどこの作品が出た頃に、自分の友人が白血病で旅立ちました。だから、とりあえず涙が止まりませんでした。この頃からちょっとした事でも涙が出る様になり(歳のせいもあるかも)いい作品かの基準が“涙”では測れなくなってしまいました。 それでもとても心に響いた作品でした。
原作者 : 東野圭吾 評価 ★★★★★
ジャンル : 犯罪/恋愛 出版会社 : 集英社 発行年月 : 1999年8月 〈作品紹介〉 つねに悪のふきだまりを生きてきた男と、理知的な顔だちで男たちを惹きつけ、関わった人間を不幸にしてしまう女…。幼くして冥い運命の扉を叩いた男と女の軌跡を、18年前の質屋殺しを執拗に追う老刑事の執念に絡めて描く。 〈作品感想〉 この作品は、主人公の視点描写や心理描写がまったく書かれていない。かといってその心情が伝わらないかというとそうではなく、2人の愛の深さ、心の闇と光、純粋さ、そしてとてつもない哀切感が伝わってきて、ただただ感嘆するばかりです。 主人公2人の約20年間を描いていて、2人は最後まで一言も会話を交わしません。そして序盤はその関係性も全く分からず、バラバラに進んでいく感じがします。それが次第に重なっていく様に見え、実は最初から重なっていたのだと最後には気付かされます。 「亮司は雪穂のため、雪穂は亮司のため」 2人は互いをもう一人の自分と思っていたのだろう。 幼い2人の世界(視野)はあまりに狭く、大人には小さな罪に思えても2人には抱えきれない罪の意識に見舞われてしまう。罪を罪で上塗りしていき、太陽の下を歩けなくなっていく。白夜という偽りの昼を歩くと決めた2人、その壮絶な切なさに心打たれた作品でした。
原作者 : 宮沢賢治 評価 ★★★★★
ジャンル : SF/ファンタジー 出版会社 : 角川文庫 発行年月 : 1969年 〈作品紹介〉 孤独な少年ジョバンニが、友人カムパネルラと幻想的な銀河鉄道の旅をする物語。豊かなイメージに満ちており、様々な解釈が行われている作品である…。 〈作品感想〉 とても好きな本で、子供の頃から何度も読んでいます。 子供の頃は夢のような話にわくわくしたものですが、大人になってから読むとその切なさと愛の強に、涙してしまいます。 妹さんの死をきっかけに作品を書き始めた宮沢賢治は、この作品を書く事で自分の哀しみを癒していったと思います。そして、僕らはこの作品を読む事で癒されていくのです。 文章の美しさ、物語の壮大さ、深さ、訴えたいこと、すべてが完璧でまさに傑作中の傑作だと思います。
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