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bachista 原作者 : 海堂 尊       評価 ★★★★

 ジャンル : 医療/ミステリー
 出版会社 : 宝島社
 発行年月 : 2006年2月


〈作品紹介〉
『このミステリーがすごい!』大賞(第4回)

医療過誤か殺人か、不定愁訴外来担当の万年講師と厚生労働省の変人役人が、患者の死の謎を追う。現役医師だからこそ描きうる医療現場のリアリティとコミカルな展開が魅力のミステリー。


〈作品感想〉
この作品は事件の犯人を推理するという面白さよりも、アクティブフェイズとパッシブフェイズ(ディフェンシブトークとオフェンシブヒアリング)、人の心の急所を突くための方法で相手の深層心理を探り出す所が面白い。アクティブとパッシブの攻め角度の違いは読んでいて勉強にもなりました。


前半と後半でリズムがガラッと変わって、読んでいて飽きのこない作りになってます。文章中の言い回しがとても良くて、とくに季節や風景描写の表現は唸るものがあります。最後の文章も心に残っていて、

「眩しい光の中、散り惑う桜の花びらの洪水に、僕は一瞬、桐生の横顔を見失う。 春が、来ていた。」

桜が舞い散る情景が浮かぶ文中に、桐生がいなくなるという切なさと、事件が解決して病院にも春が来たことを告げている1行のように見られました。


作者が現役の病理医というだけに、病院内部の組織形態の模様が鮮明でとても分かりやすく表現されています。

特に思ったのが、登場人物をキャラ付けしてあるため、人物把握が安易だったという事です。ここでのお気に入りは(腹黒たぬき)高階院長ですね〜。
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